2008年04月07日

〜運営スタッフのひとり言〜 サッカーを通じて学んでもらいたい事!

上下関係を理解できない者は、社会でも失敗する
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今、学校教育について批判が相次いでいる。特に公立学校で問題が多発していると聞くが、それは、「平等」と言う名の下に「上下関係」言ってみれば、「先輩、同輩、後輩の区別」を教えないからだと私は思っている。「先輩、同輩、後輩の区別」を教えないことは平等でもなんでもない。むしろ、教えない事は「不平等」である。私の子供のころは町内会や子供会があったので、自分のまわりにたくさんの先輩がいた。先輩がいて、同輩がいて、そのうちに後輩も出てくる。

毎日の遊びの中で、子供ながらに「してはいけない事」や、「裏切ってはならない事」、「迷惑をかけてはいけない事」、「信頼されるためにはどうしたら良いか」、等ということを覚える。町内会や地域が希薄な今、それを教えてくれるのは家庭ではなく(残念ながら親父の権威が失墜している(言い過ぎか?)多くの家庭ではできていない)、学校教育で有るべきだが、学校教育そのものではなく、クラブ活動、特に『運動部』のような気がする。

社会へ出た人は、会社という組織の中でこれを体験する。先輩・同輩・後輩という会社内でも「人間関係を保つためのルール」や、「してはいけない事」、「裏切ってはならない事」、「迷惑をかけてはいけない事」、「信頼されるためにはどうしたら良いか」を覚える。覚えなければ、「特別な環境」の中でなければ、生きていけない。『運動部』では、この「チームワーク」、「仲間(先輩・同輩・後輩)」、「ルール」を覚えていくのだ。

社会へ出て、破綻する経営者たちは、会社を大きくすることはできるが、チームワークの経験が少ない。チームワークの経験が少ないと、独裁者になってしまい、自分にとって都合の良いルールを作ってしまう。言う事を聞く「イエスマン」だけを回り集める。気に入らないものはすぐにクビにする。これが、前述の「特別な環境=独裁者」だ。最近事業を急成長させ失敗した経営者の多くが、過去に上下関係(特に下の部分)の経験が少なく、先輩後輩という、言ってみれば『運動部』的な関係を経験していない。『運動部』だけが絶対ではないが、優秀な人材が社会へ出てから、この人間関係の部分で失敗をしてしまうのは残念な事である。


チームに求められる事、それは「お互いの信頼」
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幸いにして国士舘高校サッカー部という『運動部』に籍をおきながらも、先輩との付き合い、同輩とのコミニケーション、後輩の面倒を見る事が少なくなっている。そして、普段の生活の中から「信頼を得る」と言う事の大切さを認識する事が少なくなっていると感じているのは、私だけだろうか?

ゲームになってしまえば、先輩後輩は関係ない。上手なものが試合に出る。しかし、いくら上手でも、自分のプレーさえできれば良い!自分のポジションさえできれば良い!それでは、チームプレーはできない、勝てるはずが無い。パス一つとっても、パスを受けた仲間が次のプレーがしやすいようにパスを出す。仲間を信頼するから、何度でも同じプレーを繰り返す。10回に1回でも思ったとおりのパスが仲間から出る事を信じて走り続ける。これが、「お互いの信頼」だ。

我々社会生活で言えば「お客さん」、「得意先」を大事にすることだ。お客さんのためになることを続ける。世の中のためになる事を続ける。自分が良ければそれで良い、自分の企業が儲かればそれでよい、そんな企業は、信頼されるはずが無く、長続きするはずも無い。


「走る事(続ける事)を止めたとき」、「お互いの信頼を失ったとき」、それはサッカーでも、社会でも存在する意味が無くなる時だ。

国士舘高校サッカー部での3年間、サッカーを通じて、『すばらしい技術』と『強靭な精神力』、『鋼(はがね)のような肉体』、そして、『どんな社会でも通用する人間になる基礎』を作ってもらいたい。また、そういう指導を、さらに厳しくお願いしたい。


(担当:総務 斉藤)